神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS

地元有志 宇宙通じ夢創出へ新組織 JAXAとの交流を深化

社会

公開:2020年9月17日

  • X
  • LINE
  • hatena
発起人代表の茅さん(左から4番目)、國中所長(同5番目)、JAXA・商店会関係者、市職員ら
発起人代表の茅さん(左から4番目)、國中所長(同5番目)、JAXA・商店会関係者、市職員ら

 「はやぶさ2」の帰還で宇宙に関心が集まる中、宇宙航空研究開発機構(JAXA)宇宙科学研究所と相模原市、市民がより身近な存在となり、共に宇宙を通じ夢を育もうと地元有志による新組織が誕生した。今後は交流行事などで関係をさらに深め、全市でJAXAを応援していく方針だ。

 組織の名は「JAXA宇宙科学研究所と夢を創る会」。市内に宇宙科学研究所(以下宇宙研)の相模原キャンパスがあることから地元色を濃くするため、あえて宇宙研の名称を加えている。

 これまで、同所にほど近い商店街として、淵野辺駅北口を中心とする「にこにこ星ふちのべ商店会」では宇宙をテーマにまちづくりを進め、JAXAから感謝状を贈呈されるなど良好な関係を築いてきた。

 そうした中、JAXAの関係施設を有する国内の各地域で結成された「銀河連邦共和国」の鹿児島県肝付町を商店街メンバーが視察した際、JAXAスタッフと大勢の町民が集まって応援する会を催しているのを知る。そこで、相模原でも交流行事で市民とJAXAをより身近にする必要があると実感。世界が注目するはやぶさ2の計画とそこにかかわるスタッフを応援する機運を醸成していく目的も込め、昨年から会の設立が検討されてきた。設立後は、はやぶさ2の帰還応援の行事を市の目玉にし、全国にPRする予定だった。

 だが、新型コロナウイルスの感染拡大で白紙状態に。当初は6月の設立をめざすも困難な状況で叶わず、緊急事態宣言後に協議を重ねた末、9月の設立にこぎつけた。

 会の発起人代表の茅明夫さんは、はやぶさ2計画以外のスタッフとも関係を深めていく考えを明かした上で、「JAXAと市民の接点を増やして架け橋になるような活動がしたい」と今後を見据える。

帰還PVなど行事続々

 11日の設立総会には宇宙研の國中均所長らの他オンラインで30人が参加。会の規約や今後の計画について報告された。國中所長は市民の応援に感謝を述べた上で、会の設立に関して「とても心強く感じる。応援とともに宇宙科学事業を推進していきたい」と期待感と事業への意欲を示した。

 はやぶさ2の現状は「順調に地球に接近している」とし、豪政府の協力で100人規模のスタッフを帰還予定の12月6日までに現地に派遣する計画を示した。併せて、小惑星リュウグウで採取して持ち帰ったカプセルについて「何らかの形で皆さんにお見せできるようしたい」と話し、前回のはやぶさと同様、披露する場を設ける考えを明らかにした。

 本村賢太郎市長はビデオメッセージを寄せ、「昨年は市とJAXAは連携協定を結ぶなど、市にとって欠かせない存在。市としても将来、子どもたちが宇宙を通じて描く夢を応援していきたい」とし、「帰還はぜひ市民一体で盛り上げたい」と決意を見せた。

さがみはら緑区版のトップニュース最新6

村芝居 5年ぶり上演へ

三ケ木青年会

村芝居 5年ぶり上演へ

大正時代からの伝統行事

4月25日

今年も群泳200匹

佐野川こいのぼり

今年も群泳200匹

4月28日から8日間

4月25日

地域住民の憩いの場に

若葉台団地YYわかば

地域住民の憩いの場に

開設1年半 「盛り上げたい」 

4月18日

20%還元 6月3日開始

相模原市

20%還元 6月3日開始

スマホ苦手派に説明会も

4月18日

開業延期 地元の声は

リニア中央新幹線

開業延期 地元の声は

市内の工事日程は変更なし

4月11日

「ある」県内5自治体

災害時トイレ「独自指針」

「ある」県内5自治体

本紙が33市町村に調査相模原市は国基準で備蓄

4月11日

あっとほーむデスク

  • 8月19日0:00更新 文化

  • 1月11日0:00更新

  • 9月21日0:00更新

さがみはら緑区版のあっとほーむデスク一覧へ

バックナンバー最新号:2024年4月25日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook