橋本高校(内田和幸校長)の吹奏楽部が、「第26回日本管楽合奏コンテスト」の全国大会(小編成部門)に創部38年目にして初めて出場する。新型コロナでの約3カ月半の休校期間、オンライン上で練習に励んでいた同部。顧問の志村拓弥教諭は「生徒たちで練習内容を決め、自主的に取り組んでいた。部員同士が対話をしていたことで、学校再開後結束力が上がったと感じる」と話している。
全国の小中高校生を対象に開催される同コンテスト。高校生は編成人数の規模ごとに「高校S(3人以上15人以下)」「高校A(16人以上35人以下)」「高校B(36人以上)」の3部門に分かれており、小編成隊で全国まで出場できる唯一の大会として知られている。
同部は昨年、16人以上のA部門で初めて同コンテストに出場したが、惜しくも全国への切符はつかめなかった。今年はコロナ禍で登校が遅れ、どの部も活動が制限される中、新1年生の入部が見通せず、加えて受験のため3年生10人が仮引退。厳しい状況の中、2年生14人だけでS部門に出場することを決めた。予選参加校数は非公開だが、6月に行われた音源予選審査を見事通過。11月21日(土)に行われる動画での全国大会でS部門・18校(うち県内は同校含め3校)の中から最優秀賞グランプリ賞を狙う。
コロナ禍で苦慮
部員たちは新型コロナの影響により3月から約3カ月半の休校期間も、オンライン上で練習を続けた。ビデオ会議ツールを部活動で使えないか試行錯誤し、オンライン上でミーティングやパート練習を行ってきた。オンライン上での練習は、互いに音を出すと時差がありかえってリズムが合わない。なので、同じ楽器のメンバーが個々で演奏し録音したものを編集アプリで重ねて流し、そこからズレや遅れなどを洗い出すなど、工夫を凝らした練習を重ねてきた。
さらに、登校が再開した6月29日には、同校の中庭で40分間の即席ミニコンサートを開催。休校中に「1年生の勧誘のために演奏会をやりたい」という意見が出たことがきっかけで、手持ち曲を練習し直したのだ。志村顧問は、「(演奏会は)部員からの発案。もし3カ月半の間何もせずに過ごしていたら、登校初日に演奏会なんてできない。オンライン上で対話や練習していたことが、結束力に影響したのだと思う」と目を見張る。
本番も動画審査
例年全国大会は、出場校が一堂に集まり都内で開催されるが、今年は新型コロナに考慮して動画審査になることが決まっている。「できたらたくさんの観客の前で演奏したかった」と意気込みを見せる部長の高橋菫さん。同部の演奏曲は予選と同じ「バラの謝肉祭」。吹奏楽の古典的名曲だが、それだけに音楽的な理解や表現の追求に終わりはない。登校再開後、テスト考査や他の演奏会と重なりなかなか練習時間が取れないのが目下の課題だが、限られた時間の中、本番で最高の演奏を見せてくれることが期待される。
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