戻る

さがみはら緑区 トップニュース社会

公開日:2021.03.18

葉山島バス路線検討会
4月〜悲願の延伸が実現
橋本駅〜田名BT線

 4月1日から、神奈中バスの葉山島経由「橋本駅―小沢線」が、中央区の田名バスターミナル(以下田名BT)まで延伸され、「橋本駅―田名BT線」として運行されることになった。葉山島地区の住民からは「相模原・淵野辺方面や北里大学病院へのアクセスの良さが格段に上がる」との声があがり、地域の一つの問題でもある高齢者免許返納の後押しになると期待される。

 旧城山町の相模川沿いに位置する葉山島地区。99世帯286人(2020年2月末現在)の住民が暮らすが、60代以上が半数を超える53・8%、70代以上が30・4%と高齢化が進んでいる。こうした状況に加え、相模川に沿った縦長の地形と、市街地から離れている立地から、買い物や病院などへ行くのには利便性が欠け、生活手段として欠かせない公共交通の整備が大きな問題の一つとなっていた。

 そうした中、葉山島自治会(齋藤信夫会長)が中心となり、地域の開拓組合、老人クラブなどと協力して2016年、齋藤自治会長が会長に就任して「葉山島バス路線検討会」を設立。これまで10回以上の会議を開催し、橋本駅南口を出発し、津久井街道・小倉橋を通り、葉山島地区経由で小沢バス停を折り返す「橋本駅―小沢線」を、14年に完成した「田名BT」まで延伸することをバス事業者と市に要請してきた。こうした努力が実を結び、4月から「橋本駅―田名BT線」として運行されることが決定した。運行は平日が往復5便(※1往復は小沢発着)、土日祝日が橋本駅から田名BTが4便、田名BTから橋本駅が3便となっている。齋藤会長は「田名BTからは相模原・淵野辺両駅や北里病院へのバス便もあり、これまで橋本駅経由でしか通えなかった場所に行きやすくなる。数年後には高齢者の免許返納問題が顕著となるので、今回の決定は住民にとって朗報となった」と話す。

市の負担は軽減

 厳しい財政状況の中、市は国・県・市で補助する「鳥居原ふれあいの館―橋本駅線」「橋本駅―小沢線」、国と市で補助する「三ケ木―三井・上中沢―橋本駅線」、国・県の補助基準を満たしておらず市が単独で補助する「三ケ木―東野・月夜野線」「原宿五丁目―小沢線」、市と愛川町で負担する「三ケ木―半原線」の6路線を生活交通維持確保路線として運行を補佐する。「橋本駅―小沢線」が田名BTまで延伸されるのに伴い、「原宿五丁目―小沢線」は「橋本駅―田名BT線」に統合されるので、利便性向上に加え、市の負担は軽減される。市交通政策課は「限られた予算の中で、今後の利用状況を考慮して、住民と話し合い運行状況なども検討したい」と話した。

ピックアップ

すべて見る

意見広告・議会報告

すべて見る

さがみはら緑区 トップニュースの新着記事

さがみはら緑区 トップニュースの記事を検索

コラム

コラム一覧

求人特集

  • LINE
  • X
  • Facebook
  • youtube
  • RSS