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共生社会へ テニスで交流 障害の垣根越え、理解促進

スポーツ

公開:2022年3月10日

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車いすテニスを体験する人に助言する中澤氏(市提供)
車いすテニスを体験する人に助言する中澤氏(市提供)

 障害の有無に関わらずスポーツを通じて交流することで多様性についての理解を促進し、共生社会の実現に向けた第一歩とすることを目的としたイベント「さがみはら”ゆめ”プロジェクト2022」が2月27日、中央区の國學院大學相模原グラウンドで開かれた。

 東京パラリンピックを契機とした障害者スポーツの機運の高まりを背景にテニスを通じた交流の場を作ろうと、実行委員長で車いすテニスナショナルチーム監督の中澤吉裕氏(市内在住)ら5人で構成される実行委員会が主催した。

 中澤氏とプロ車いすテニス選手でパラリンピアンの眞田卓氏、元女子プロテニス選手の小畑沙織氏が講師を務め、市内にゆかりのある中学生以上のテニス経験者(一般)と健常な小学生、四肢に運動障害がある児童・生徒、合わせて30人がイベントに参加した。

 まず砂入り人工芝コート4面を使いテニス講習会。中澤氏やプロ選手らが参加者を指導した。続いて車いすテニス体験。車いすの操作に慣れるため追いかけっこなどで健常児と障害児らが交流した後、ラケットを手に一般も交じり車いすテニスを体験した。

 昼食後は講師陣によるトーク会。中澤氏が進行を務め、プロ選手の話に参加者は興味津々。質問の時間では「緊張した時の対処法は」「今後の目標は」などが聞かれた。

 午後はゲーム形式で健常児と車いすの子がコートの上で一緒にラリーをつないで楽しんだ。

一緒にいる時間を

 同プロジェクトは2019年に市が開いたSDGsシンポジウムが発端。パネリストを務めた中澤氏がSDGsの理念である「誰一人取り残さない」社会の構築に向け車いすテニス大会開催を提案したところ共生社会実現をめざす市が賛同。「まずは皆で楽しめるイベントを」と構想し、コロナ禍による2度の中止を乗り越え、開催にこぎつけた。中澤氏は「共生社会を実現するために健常者と障害者が一緒にいる時間を作ることが大事だと思った」と語る。

 「皆が一緒にできてよかった。多くの方に協力していただき感謝しかない」とイベントを振り返る中で、中澤氏の印象に強く残ったのが、障害のある子が健常児に車いすの操作を積極的に教えていた場面。「何の垣根もない自然な時間だった。胸にジーンときた」

 今回はテニスだったが中澤氏は障害者スポーツを含めさまざまな競技を導入する考えを明かす。「継続が大事。より良い内容にしていきたい。音楽演奏をする障害のある方の披露の場がないので健常者を交えたステージなども入れられたら」と構想は尽きない様子だ。

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