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さがみはら緑区 トップニュース教育

公開日:2022.10.13

藤野北小
行動計画で台風に備え
4年生が授業で作成

  • マイ・タイムラインを考える児童

 藤野北小学校(沼澤俊宏校長)で10月7日、防災行動を時系列に整理しておき、台風や豪雨の際に避難の一助とするマイ・タイムライン(防災行動計画)を作成する出前授業が行われた。同校は2019年の東日本台風で被災。隣接する山で土砂崩れが起き、直後から児童は仮設校舎で学校生活を送っている。今回は4年生が自身の経験と重ね防災について学んだ。

 東日本台風では、相模原市で約6000人、緑区で約2200人、藤野地区で約430人が避難した。特に緑区では、藤野北小のほかにも国道413号が崩落するなど、大きな被害があった。これを受け、市では20年度から児童が自然災害への理解を深め、防災意識を高めることを目的にマイ・タイムラインを作成する出前授業をスタート。これまでに田名小、大野北小、向陽小、鳥屋小など、風水害に備える必要がある境川や相模川などに近い小学校で実施してきた。藤野北小では4年の社会科で「自然災害に強いまちづくり」をテーマに、想定される災害への備えなどを学んでおり、昨年に続き出前授業が行われた。

 授業には4人の4年生が参加。講師は区地域振興課の職員が務め、前半は台風被害や土砂災害について紹介。東日本台風の時に撮影された写真を見ながら、「川が増水して川原が見えなくなるくらい水位が上がっている。普段は水がないところにも流れてくる。台風の時は川には近づかないように」など、川の増水や道路の冠水などについて説明していった。

 後半は児童が区職員や教師と一緒にマイ・タイムラインの作成に挑戦。ハザードマップを片手に自宅が危険箇所内に位置しているか、近くの避難場所はどこか、非常用持出品は何かなどを考えて仕上げていった。授業を終え小俣美結さんは「がけ崩れや東日本台風のことがよくわかった。家に帰ったら家族とも避難の話をしたい」と感想を話した。さらに、同校の石井真智子副校長は「台風について知らなかったことを知ることで、児童の意識が高まるのを感じた」と成果を得られたようだ。

 なお、市では昨年9月に「さがみはら防災ガイドブック」を改訂し、ポスティングによる全戸配布を行った。転入者には手続きの際に役所の窓口で配布している。内容は市のホームページからも見ることができ、マイ・タイムラインを記入するシートもダウンロードできる。

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