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さがみはら緑区 人物風土記

公開日:2023.07.13

絵本『じいじの いきる みち』を文芸社から自費出版した
田上 雄二さん
又野在住 72歳

バイタリティー溢れる『じいじ』

 ○…「じいじの あさは はやい。しんぶんを とり おゆを わかし コーヒーを のむ」。自らの日常を孫目線で書いた絵本『じいじの いきる みち』をこのほど出版した。「本を孫に渡したら、すごく喜んでね。『学校に持っていく』とかって」と目尻を下げる。「自分の生活パターンで体を動かして働く。生きる励み?そんなのを伝えたくて」。絵本には好奇心旺盛な『じいじ』が何でも楽しく挑戦する姿が描かれている。「高齢者に『まだまだいける』と気概を持ってもらえれば」

 ○…高齢者による事故のニュースが相次ぎ、「沈みがちな同世代を元気づけたい。何かできないか」。そんな思いを巡らせていた時、目に入ったのが絵本コンテストの募集だった。「これだ」と、ひらめき、一昨年、ストーリー部門に応募。残念ながら落選したが出版社から声が掛かり、自費で出版することに。「家族で笑いながら見てほしいな」と微笑む。

 ○…熊本県出身。勉強は苦手、運動好きな「野山を駆けずり回るガキ大将」だった。高校卒業後、就職を機に上京。三菱重工で技術職として長年務め、58歳で早期退職した後、さまざまな職を経験。「子どもに関われる仕事に就きたい」と、3年前から週5日、中学校の用務員として働いている。青少年指導員を14年間務めた経験や転職で学んだことを生かしながら、生き生きと毎日を過ごしているようだ。「お金を貯めて車を買うとかね、目標を決めてやる気を出して働いてます」

 ○…休暇は妻と巨木を求めて旅へ。「大きな木には形容し難い感動がある」。自然の中に溶け込むと、心が落ち着くという。今後は「目的を持って生きていかないと。子どもをテーマにした2冊目もいいかも」。タフに挑戦する日々は続く。

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