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相模原市 下水道51キロ調査 古く大きな管路に重点

社会

公開:2025年6月19日

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自走式のテレビカメラ(左)と潜行目視調査の様子(相模原市提供写真)
自走式のテレビカメラ(左)と潜行目視調査の様子(相模原市提供写真)

 埼玉県八潮市の道路陥没事故を受けた下水道管路の全国調査が、相模原市でも今月から始まる。市が管理する古く大きな下水道管路51キロを対象に、潜行目視などで行われる。4月には京都市でも老朽化した水道管の漏水事故が発生しており、上下水道管路の老朽化に国を挙げての対応が進んでいる。

 相模原市は事故直後の2月に重要な路線の要経過観察箇所などの緊急点検を実施。目視による地上部の点検や、マンホールから見える範囲の管路内調査を行い、「異常なし」と発表していた。

 今月始まる調査は国交省が実施を発表しているもの。管径2メートル以上かつ設置から30年以上が経過した下水道管路の内部全長を、現行基準より厳しい判定基準で調査する。

 相模原市は、合流管・汚水管については自走式のテレビカメラによる調査を行い、雨水管は調査員が管路内に入る目視点検を実施する。結果は来年2月末までに国交省に報告し、腐食やたるみ、破損などの問題があれば劣化の進行順に適宜対策を取る。

 調査実施にあたり、財源として6月補正予算に1億7292万円を盛り込んだ。

さらに耐用年超

 相模原市内の下水道整備は1967年にJR相模原駅周辺を中心に着手された。その後、77年から99年までを建設のピークとして整備が進み、2023年度末時点で整備総延長は約2900キロに及ぶ。

 法定耐用年数50年を超過した下水道管きょの割合は4・54%と全国平均の7%を下回っている。しかし、建設が特定の時期に集中しているため、今後20年間でおよそ半数が耐用年数を超えると見込む。市の担当者は「壊れてからの対処ではなく、計画的な予防保全に一層取り組んでいきたい」と話す。

国は対策強化

 1月末の八潮市の事故では、道路上に空いた陥没穴にトラックが転落。運転手の男性が死亡した。破損した下水道管路内に土砂が流れ込み、道路下に空洞ができたことが原因とみられている。

 国はこの事故を受け、2月に「下水道等に起因する大規模な道路陥没事故を踏まえた対策検討委員会」を設置。5月28日に同委員会が発表した提言では、下水道管路が「極めて過酷な状況に置かれたインフラ」であることが確認され、地下のインフラマネジメントのあり方について再構築の方向性が示された。

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