町田市内でみられる『馬頭観世音菩薩』は、多くが文字塔であり134基あるという。そして像を刻した像刻塔は32体。この数字は「まちだ史考会」(湯浅克之会長)の文化財調査活動の一環としての結果で、2002年から市内の石仏を調査し、その中の馬頭観音編として13年2月に1冊の写真集にまとめた。
馬頭観音は六観音の一つ。怒りを表した忿怒相で頭上の馬頭を冠した姿が特徴。ただし、「町田の馬頭観音は優しい温和な表情が多い」と話すのは同会の西島護さん。「製作時期は幕末から明治にかけてが多く昭和時代まで続いており、また個人で建立したものが多い。そのころの生活の中で馬は、生活にとても必要な存在だったのだろう」という。信仰というより、生活を共にした馬に対して『供養』という意味合いの方が強かったのだろう。
市内で一番歴史があるものは確認できた中では「大戸観音堂」(相原町)の馬頭観音(宝暦2年・1752年)=写真。馬頭観音を探しながら散策してみては。
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