市の健康推進課は昨年熱中症対策に力を入れて、市庁舎前やFC町田ゼルビアの試合当日の野津田公園での啓発イベントなどを行った。訪れた人に冷感タオルやクリアファイル、チラシなどを配布し、各自で意識を高めるように図った。
その意欲的な取り組みが評価され、昨年10月、環境省や全国7000以上の企業、行政、民間団体から組織される「熱中症予防声かけプロジェクト」が主催する「ひと涼みアワード2018」で「スポーツ部門最優秀賞」を受賞し、さらに、全8部門のうち最優秀賞を受賞した行政団体の中からプレゼンテーションでアピールを行って、見事第1位の「トップランナー賞」に輝いた。熊谷市、館林市、多治見市など「暑さ」で有名な自治体を抑えての優勝だった。町田市の熱中症対策事業のメイン担当者の1人である同課の金子友紀主任は「さまざまな先例に学びながら官民連携を図って、オリンピックを控えるこのタイミングでFC町田ゼルビアという地元有力チームと協力できたのが評価されたのだと思います。プレゼン本番にはゼルビーにも来てもらって、スポーツ観戦シーンでの予防についてアピールしました。『暑い』自治体でなくとも積極的な呼びかけで熱中症予防の効果が期待できると思うので、引き続き今年も力を入れていきたいです」と受賞について話した。
今年度は昨年度よりもバージョンアップをする。各戸配布の啓発ハガキを送ったり金融機関、市内スーパー、コンビニなど人が多く集まる場所にポスターを掲示する。また、各種イベントも開催。7月に予定している「出陣式」やその他イベントでは大作商事株式会社とコラボしたネッククーラー「マジクール」を2000個ほど配布するという。金子さんは「高齢者や子どもなど、『熱中症弱者』といわれる方を中心に、幅広くこの取り組みが受け入れられたらと思っています。昨年の夏は『酷暑』というほど暑かったですが、夏以外のシーズンでも熱中症になる可能性はあるので、ぜひ市の取り組みを利用して、気を付けていただきたいです」と述べた。
また、市の環境・自然共生課では5月12日(日)、節電意識の啓発を目的にゴーヤの苗を配布する。これを使って「緑のカーテン」を作ってもらう狙いがある。午前9時〜正午、午後1時〜4時に市庁舎正面玄関前で開催。申し込みはイベントダイヤル【電話】042・724・5656へ。
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