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泰巖(たいがん)歴史美術館再開館 注目は再現された安土城の天主閣 信長好きが高じて約600点を収集
この春に開館した泰巖歴史美術館(中町1丁目)が、コロナ禍での休館を経て6月2日から再開。オープン前から注目を集めた同館には一般財団法人「太陽コレクション」の山中泰久代表が30年かけて集めた歴史資料約600点のうち150点ほどが並ぶ。山中代表は「コロナ禍や九州地方での豪雨と苦難が続く今、戦国時代を乗り越え現代に至る品々を愛で、その力強さや勇気を感じて頂けたら」とコメント。
美術館に入ってすぐ赤や金と鮮やかな色に驚く。織田信長が住んだとされる実寸大で復元した安土城天主閣が眼前に迫るからだ。
建物の1階から2階にかけて造られたこの天主閣。五層・六層部分が再現され、総朱塗りの八角堂内部の柱に龍、天井の板絵一枚とっても見事な装飾。
また想定復元された天瑞寺室中旧障壁画「松図」で天主閣を囲み、信長ゆかりの刀剣、年表などが展示されている。
書状をはじめ刀剣、武具、茶道具、と多岐に渡るコレクション
3階には信長をはじめ一族や家臣、同時代に活躍した戦国武将の書状や肖像画などを展示。1月から始まった大河ドラマでお馴染みの明智光秀の書状も見ることができる。
4階に上がると刀剣、甲冑、火縄銃などのコレクション。この階では豊臣秀吉が身に付けたとされる孔雀尾羽が縫い付けられた羽織が一押し。色あせず七色の光を放つ豪華さに当時の秀吉の栄華が想像出来る。
5階には茶道具、釜、茶杓の展示と千利休の茶室・待庵を再現。「お茶の世界は難しい」という方には同じ階で展示されている狩野派の祖、正信の子・元信が描いた四季花鳥図を楽しんでもらいたい。今にも動き出しそうな孔雀やキジ、虎などは迫力と合わせてユーモアを感じる。
どの階でも歴史の重みや豊かさを感じるが戦国時代も決して困難なき時代ではなかった。山中代表はだからこそ「乱世を乗り越えた強さと逞しさを感じて、多くの人に今を乗り越えて欲しい」と再開に際し呼び掛けた。
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