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掲載号:2021年6月3日号

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ジャンボタニシ

 スクミリンゴガイ。何ともなじみのない名前だが、ジャンボタニシと言えば聞いたことはあるかもしれない。南アメリカから世界各国へ移入され、日本へは中国から食用として入ってきたが、土臭さや養殖のコスト面などで日本では受け入れられず、野生化したものと思われる。

 写真は川崎市の水田脇の水路で見つけたもので、まだふ化して3カ月ほどの若い個体だが、すでに在来のタニシの成体と同じくらいだ。スクミリンゴガイは乾燥に強いが低温に弱い。しかしタニシ同様に土に潜って越冬し3〜4年生きるらしい。その頃には小さめのサザエほどになるから、また探しに行こうともくろんでいる。というのも、タニシと同じ住血線虫の宿主だが、よく熱を通してみそで甘めに調理するとサザエやつぶ貝のような食味でいける。

 一方で、水田の雑草駆除に利用する目的で導入した経緯もあるが、うまくタイミングを図らないと稲も食べてしまうから、結果は害虫と同じになり駆除に苦慮することとなった。採取した水路の岸にはスクミリンゴガイの卵がたくさんついていた。見ればすぐわかるピンクの卵塊で、卵には毒があるから注意。

 駆除対象のジャンボタニシ、いくら採ってもとがめられることはない。とにかくしっかり加熱して調理すれば美味しい。駆除の手助けをして、しかも食べられるのだから一挙両得ではないかと思うのだが、流行らないのはやはり味の好みか。冷静に考えれば、タニシを調理したものもめったに見なくなったが、クックパッドを検索したら調理法がいくつか紹介されていた。地域によっては販売もされているのだろうが、この近辺では売られていない。スクミリンゴガイの養殖が放棄されたのもわかるような気がする。私にとっては「うさぎ追いしかの山、小鮒釣りしかの川」、この歌詞で浮かぶ情景にマッチした懐かしい味なのだが。
 

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