片桐且元書状 お歳暮の季節 泰巖歴史美術館【電話】042-726-1177
皆さんはもうお歳暮を贈りましたか。もともと「歳暮」は「年の暮れ」を表す言葉で、俳句では12月の季語にもされています。お歳暮は12月の風物詩とも言えますね。日本でお歳暮が始まったのは室町時代からと言われています。その後江戸時代には一般的な風習として全国に広まり、昭和30年頃には現在のような形になったようです。
もともとお歳暮は中国で古くから行われていた行事が由来とされています。日本ではお正月に神様や先祖の霊にお供え物をする行事がありました。そこで用意したお供え物を、親戚やご近所の方に配るようになり、これが次第に「お歳暮」と呼ばれるようになったそうです。
戦国時代の武将たちの間でもお歳暮のやり取りは行われていました。こちらは、豊臣家の家臣・片桐且元が、京都北野天満宮の松梅院に宛てた手紙です。お歳暮として焼物の香箱をもらったことに対するお礼が書かれています。
お歳暮に贈り物をする文化は、今も昔も変わらず行われていたんですね。
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宮司の徒然 其の137町田天満宮 宮司 池田泉12月21日 |
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