都内有数の集合農地
八王子みなみ野の住宅街にほど近く、湯殿川がはぐくむ自然に恵まれた小比企。周辺が宅地化されていく中、市街化調整区域として残され、貴重な緑が残っている。また、小比企は都内有数の広さの集合農地でもある。ふと、北野街道を入れば、みなみ野の丘から見下ろせば、そこには豊かな自然が広がっている。
小比企を支える川
浅川の支流でもある湯殿川は、高度経済成長期には濁った流れだった。近年では鮎が遡上するほどに水質が改善し、遊歩道も整備されるなど魅力のある川になっている。今でも周辺の田に水をひくときには湯殿川の水が使われており、農業を支える「用水」としても現役だ。地元写真家の加藤好一さんによるとイタチ、アオサギ、カワセミなど多くの動物や鳥が来る。川幅も広くないので写真も撮りやすいという。
小比企の農業を支えているもう1つの川は、地元農家が共同で管理している「灌水(水やり)設備」。湯殿川の南側の丘陵部分の農道の下を1キロほど走っている「見えない川」だ。20数軒の農家が利用しており、適度な灌水によって収穫量を安定させることが可能になっているという。
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