子どもたちを見守り続けている、八王子市私立幼稚園協会の中村健会長に会の活動や八王子の子育て環境などについて聞いた。
――会として、どのような活動をされているのでしょうか?
「保育園、小学校と年に数回、情報交換を行う協議会を開いています。また、それとは別に、各小学校が幼保と連携する日を設けるなどの交流も始まっています。幼稚園、保育園時に特別支援を受けてきた子どもが小学校に進学する際は、どのような支援をしてきたのかをシートにまとめ、小学校の先生に伝えるようにしています。進学してからもその子にあった支援が受けられるように、と」
――市内の幼稚園ではどのような教育を?
「八王子の幼稚園はすべて私立なので、それぞれ独自の方針に基づいた教育を展開しており、我が子に合った幼稚園を選択することが可能だと思います。私の考えとして、幼稚園は小学校の準備期間ではない、ということが基本にあります。各年代を子どもたちが充実して過ごせるように、人的・物的、環境を整えることが、子どもたちの可能性を広げることにつながると考えています」
――子どもの成長に、大人たちの影響は大きい、と考えられているそうですね?
「はい。子どもたちは大人の行動から学んでいるんですよ。叱ってばかりの大人に出会えば、仲間を力で抑えようとする子に。指示ばかりの大人と過ごしてきたら、自分の命令を聞かせる子になるか意見を言わない子になる。大人たち、特に教育者には言葉づかいや子どもへの接し方を、今一歩、立ち止まって考えてもらいたいと思っています」
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