動画共有サイトの「YouTube」上に自主制作動画を投稿し、再生回数に応じて広告収入を得ているクリエイター「ユーチューバー」。北野町在住で、絹ヶ丘に運営会社を構えるメグウィンさん(40・株式会社MEGWIN TV代表)はその一人。動画投稿の黎明期から活動していたことから「元祖ユーチューバー」とも言われている。
「元祖」 2005年から
メグウィンさんは2005年、自主サイト「メグウィンTV」を立ち上げた。競馬が好きで馬主に憧れ、そのための資金集めに「お笑い芸人」の道を選んだ。場つなぎとして幕間に流した映像がネタ以上の評価を得たことで、動画の可能性に目覚めた。まだユーチューブもなかった頃、サーバーを借り集め、自主サイトを展開し始めた。
以来、何と365日休むことなく身体を張るなどした「面白作品」をアップし続けている。
作品の中身は、ワル乗り、ナンセンスのオンパレード。一軒家の2階からボーリングの玉を落として座布団などで受け止める実験や、自宅の冷蔵庫で2週間放置させた熟成肉を食すなど奇天烈、破天荒さでは他の追随を許さない。こうした内容がウケて、国内のみならず海外にも熱烈なファンが。笑いのネタがいつしかビジネスとして成立するようになった。
13年間で手掛けた本数は5000本以上。総再生数5億回、現在チャンネルを持つユーチューブの登録者数は100万人を超える。メグウィンさんよると、「それでもユーチューバーの中で60番目くらい」という。なおユーチューブ1回の再生で得られる金額は約0・1円。100万回の視聴で10万円の収入となる計算だ。
販促ビジネスも
横須賀市の出身で、それまで中野区で暮らしていた。「(八王子に)山を持つオーナーから『自由に使っていいよ』と言われて」、拠点を移した。それから作品は市内で撮影することが多く、市民ならおなじみの風景もよく登場している。
会社の事業としてはメグウィンTVの運営だけでなく、17年から販売促進などの手段としてユーチューブの編集代行も請け負っている。「今はHPやブログよりユーチューブの方が集客しやすい。ユーザーは動画を見たい欲求が強い。(動画を駆使したサイトは)今はまだ乱立していない。いいポジションをとれるチャンスがある」。なお会社設立(11年)にいたっては、体重計でおなじみの健康機器大手(株)タニタが出資した。
ユーチューバーと呼ばれることについて当初は戸惑いもあったが「そうかといってクリエイターと呼ばれても…」ということで受け入れるようになったそうだ。■メグウィンTV https://www.youtube.com/user/megwin
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