着任して3カ月。突きつけられた課題のひとつが、減らない交通事故。国道16・20号線など、多くの主要道路を抱えているから――とはせず、「言い訳にならない」ときっぱり。事故が多発している場所、時間帯などを分析し、それに合わせたドライバーの注意喚起対策を実施。「選択と集中が必要」と、その手腕に抜かりはない。
主に警備畑を歩んできた。来日する国際的要人の警備体制の調整・統括などを担当。和が少しでも乱れれば、隙ができ、トラブルを招いてしまう、そんな現場を経験し、当たり前のことを当然のこととして行う難しさと、大切さを学んできた。「目立ったことをせず、決められたことを確実に遂行する。凡事徹底をモットーとしてきました」
これまで関わりの少なかった八王子を「人情味あふれる街」と語る。4月に行った、交通安全に関するキャンペーンなどで、協力してくれた地域住民らと接するなかで「温かさ」を感じたのだという。同時に、自分の街を愛している人が多い、ということも。
ほぼ毎朝、浅川沿いを走り、身体と心の「整理」を行うのが日課。ランニングは15年以上継続している自身のリフレッシュ法だ。「山登りも好きなんですけど、署長になり、当分は我慢が必要かな」
気さくな人柄。署員が生き生きと闊達に仕事にあたれるようにと、風通しの良い職場を目指し、署員に声をかける毎日を送る。
「犯罪の無い、”当たり前”の日常が過ごせる街に」――。55歳。凡事徹底を貫き、その実現へと舵をとる。
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