北野町の市場、八王子総合卸売センターが好評だ。「八王子の台所」として業者からだけでなく、地域住民からの人気も高まっている。その要因のひとつとなっているのが、同センターが毎週土曜日に開いている一般向けの”特価市”。新鮮な、肉や魚のほか、加工・冷凍食品、菓子、贈答品、中古パソコンまでが「市場価格」で提供され、地域住民の「買いだめ」場などとしての利用が増えているようだ。
また、季節に応じて特価市のなかで開かれる催しにも多くの地域住民が集まっている。先月行われた「さんま祭り」では無料で市場利用客に提供された焼きサンマ１１００尾が予定よりも早く完売。会場には多くの笑顔が見られた。
「お客様には質の良い商品をお手頃価格で手に入れてもらいたい。イベントを通して、買物を楽しむ要素もおくることができたら」と同センター担当者は話す。
無料送迎バスも人気の秘密
一方で、同センターの利用者が増えている背景には、特価市が開催される土曜日のみ、センターなど北野町の市場に運行する無料送迎バスの存在がある。
毎月第１・３週は宝生寺・長房両団地―市場間を運行し、２・４週は松枝住宅・泉町・横川・中野方面からバスが出る（５週目は運休）。利用客のひとりは「車をもっていないので、毎回このバスを利用させて頂いています」と笑顔をみせている。
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