国際ロータリー第2750地区ガバナー補佐として多摩南グループでパイプ役を務める 森屋 義政さん 弐分方町在住 60歳
環境作りの職人
○…奉仕団体ロータリークラブ(RC)の日野、町田、八王子にある11クラブ、512人を束ねる立場。人の懐に飛び込むような笑顔と情熱的な活動への取組みで信頼を集める。RC全体としてポリオ(小児麻痺)撲滅を推進しているが、世界規模でのこういった活動も、ひいては地域のためになると信じている。その立場から、会員の相談に乗ることも多く「感情だけでなく寛容な気持ちが大切」と感じている。
○…南多摩建設業協会の理事長など兼任する役も多く、30ほどの団体に所属している。スケジュール帳はいつも真っ黒だ。「社会の環境を良くするには、結局は人と人との調整が大切。そのために重要なのが組織」。社会と関わる中で、自然と所属先も増えていった。
○…大学卒業後、市内の建設会社に就職。そこで一級建築士の資格を取得。32歳のときに実家(森屋建設(株))に戻り、これまでの土木工事に加えて建築部門を立ち上げた。RCには35歳で入会。2750地区全体で女性会員の比率は10%を超えるが、担当の多摩南では2・4%と少ないことが課題だ。「社会全体で女性目線が求められている」。建設業の社長としても、その必要性を感じている。同社には2人の女性の現場監督がいる。
○…7年前から保護司を引き受けている。「家に居場所を作ってあげることが必要」と、環境を整えることが何よりも大切と感じている。元八王子中学校のPTA会長時代には、教員の意見には従わない生徒の姿勢を正したことも。「上からの圧力には反発する子も、周囲が協力することで変わることができる」。押さえつけるのではなく、人と人との関係性の中で良い方向に導いていくのが森屋流。建築士の緻密な目は、社会の中の環境整備にも向けられる。
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