来月6日(土)、「夏の高校野球」西東京大会が始まる。今月15日には対戦カードが決定し、春季大会でベスト16に残った片倉高(片倉町)が第4シードに。3年前の覇者、八王子高(台町)は7月13日(土)に初戦を迎える。昨大会ベスト16の明治大学付属中野八王子高(戸吹町)=写真=は田無高との初戦となった。
100%できることを
「気迫は技をも制す」――を合言葉に甲子園出場を目指しているのが、明大中野八王子だ。過去に準優勝の実績をもち、17年の夏大会でベスト8、昨年はベスト16と近年も安定した戦いをみせている同校。
今年のチームはなかでもピッチャーに信頼を寄せている、と母校を率いる椙原貴文監督は話し、場数を踏み安定した力の出せる投手がそろっているのだという。「100%できることを確実にやっていきたい。しっかり守り、バントなどの進塁打を駆使して相手にプレッシャーをかけていければ」
そして、7月10日(水)の初戦までは「やりきる練習」をこなし、選手たちの粘り強さを生んでいきたいと力を込める。
勝ち進むと春季を制した東海大学菅生高(あきる野市)と対戦することになるが「絶対に負けないという気持ちをもって挑めば何かが起こると思う」と。高校時代、1回戦負けが常だったチームをエースとして準優勝へと導いた椙原監督の手腕に期待が寄せられるところだ。
2強
今大会で市内の2強と言えるのが、片倉と八王子。
片倉は昨大会の準々決勝で、優勝した日本大学第三高(町田市)に敗れたものの、その差は2点。対等な力を示し、春は3月に「選抜大会」へ出場した国士館高(世田谷区)を苦しめた。
宮本秀樹監督は「工夫して練習してきた成果が出始めている。その力を発揮できれば」と語り、ジャンピングスローなど生き生きと動きまわるプレーを数多く展開する「型にはまらない」野球で都立高旋風を巻き起こせるか――。注目だ。
一方の八王子は投打のバランスが取れたチームとして3年ぶりの頂点を狙う。その原動力となるのが昨秋、都のキューバ遠征チームに選ばれた武内寛斗投手ら2人のエース。「秋も春も負けた悔しさをもって、もう1度甲子園を目指したい」と安藤徳明監督。
そのほか、近年好成績を残している八王子北高(楢原町)や聖パウロ学園高(下恩方町)などにも期待が寄せられる。
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