ソプラノ歌手で11月16日に復帰公演を行う 石橋 朋子さん 市内在住
絆と歌で文化振興
○…今から5年前、スペインが誇るテノール歌手セルソ・アルベロ氏と八王子のオリンパスホールにて主役として共演した。満席の観客席からの大拍手の中「脳裏には支援者たちの顔が浮かび全身に感謝が溢れました」
○…「言葉をしゃべり始めるのと同時に歌っていた」と物心がつく前から歌が好きだった。正規の音楽教育を受けたことはなく、独学のみというクラシック界では珍しい存在だ。世界平和のためにと外交官を目指し、高校3年生の時に都の事業により東京代表に選ばれてニューヨーク州に留学。現地の音楽大学から声楽を志すように勧められ、音楽の道があることを知る。同時期「真の友情こそが世界平和の実現手段」ということにも改めて気づく。帰国後歌うことで「絆がいくつもの国境を越えて生まれていきました」。プロ野球公式戦で何度か国歌斉唱もした。
○…留学中に気づいたことを活かし自分がどう社会貢献できるか考え試行錯誤が続いた。慶應義塾大学卒業以降、歌以外には司法通訳などもしながら「対立が生む生々しい事件」を目の当たりにし、より一層平和と音楽への想いを深めた。そして「国際的な友情と音楽をもって、地元八王子の文化振興に貢献したい」との思いでオペラ企画をスタート。「独学のソプラノ歌手を、芸術を愛し、八王子の文化振興を心から願う協力者たちが支援し実現してくれました」
○…2014年から劇場におけるコンサートを離れていたが、私生活での激変を経て、再び舞台に上がる決意をした。大学時代はソウルなどを歌唱。喉を傷めない発声方法を模索しクラシックのベルカント唱法にたどり着いた。国際的な絆づくりも継続しており、2021年には再び八王子でセルソ・アルベロ氏と共演予定である。
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