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高尾山に新ご当地ソング 地元歌手・植松さんが歌う

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掲載号:2019年12月12日号

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福生市のカフェで「高尾山」を歌う植松さん=左。ピアノは高橋さん
福生市のカフェで「高尾山」を歌う植松さん=左。ピアノは高橋さん

 高尾山についての歌と言えば北島三郎さんによるものがよく知られるが、このほど新しいご当地ソングが誕生した。歌うのは地元出身の演歌歌手、植松しのぶさん。先月の公演で初披露された。その楽曲「高尾山」はテンポの良いポップス演歌調で、歌詞は「薬師如来をまつる山」「法灯千二百年」など修験道としてのお山の姿も表現されている。植松さんはこれまで八王子を含め西多摩地域のご当地ソングを10曲以上歌っており、この曲も新たな地元歌として話題を呼びそうだ。

作ったのは薬王院僧侶先月発表

 植松さんは加住町に生まれ、2005年にデビュー。13年からは徳間ジャパンに所属している。その地域について歌うご当地ソングは、八王子に関する「松姫物語」「八王子加住音頭」など7曲、あきる野市は「あきる野町内会自治会音頭」など7曲、また檜原村のものも2曲と、多く持ち歌がある。

 ♪高尾この山 もみじの名所 開山行基大菩薩──。今回の「高尾山」は飛天龍子の名で先月発表されたCD「天狗ソーラン」に収められている。作詞作曲は飛天さんで、歌を植松さんが担当した。

 実は「飛天龍子」は高尾山薬王院執事長の菅谷秀文さんのペンネーム。菅谷さんは長年嗜んできた俳句を発展させ、2年ほど前から作詞作曲をするように。思いついた曲をテープに吹き込んでいた。

同級生が仲介

 一方、「松姫物語」などの作詞作曲をした森下晴男さん(あきる野市在住)は菅谷さんと高校の同級生で昨年末、2人は同院で数十年ぶりに再会した。森下さんはそこで菅谷さんが曲を作っていると聞く。ただ、楽曲は「アカペラ」状態でうまく音源にできていないとも言われた。そこで森下さんは解決策として知人で編曲家の高橋一郎さんを紹介した。

 「5、6回やりとりをしました。リズムの持って行き方など、菅谷さんと試行錯誤しました」。高橋さんは「高尾山」制作の経緯を話す。「できるなら今のうちに形に残したい」。菅谷さんの強い思いのもと、これまで書き溜めた曲が次々とできあがっていった。そして2人は歌を植松さんに頼むことにした。その歌唱力の評価はもちろんだが、植松さんの事務所と菅谷さんの寺院(天龍寺)が同じ北野町にあり、「ご近所」だった縁もあるようだ。

 「今年の夏の終わりに訊ねたらびっくり。12曲もできていると聞きました」と森下さん。菅谷さん、高橋さん、植松さんの作業はハイペースで進み11月、「高尾山」を含むCD「天狗ソーラン」(12曲入り)が完成。菅谷さんは500枚ほど作り関係者らに配布した。

詩に強さ

 「すごいものができました。12曲にはムード歌謡や昭和のデュエット風などいろいろな種類があります。どの曲にも詩の強さを感じます」と植松さん。♪諸縁吉祥 大願成就の高尾山――。そこには50年以上同院に従事する僧侶ならではの「生きた言葉」がつまっている。植松さんは「大事に歌っていきたいです」と笑顔で話した。

「高尾山」収録の「天狗ソーラン」
「高尾山」収録の「天狗ソーラン」

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