4年前、23歳以下の若手職人が技能を競う全国大会の造園部門で日本一となったペアの一人、杉本涼さんが奮闘中だ。当時から勤める滝山町の鈴木造園では現在、先輩たちの「下働き」に勤しむ毎日だが、「覚えることが多い。毎日が充実しています」と杉本さんは笑顔で語る。
杉本さんが栄冠をつかんだのは2016年。叶谷町・カネマス造園の田村玲治さんとペアを組み、山形県で行われた「技能五輪」で金賞を受賞した。前年の同大会で日本一を逃し、悔しさを力に変えての快挙だった。「この大会に挑戦させて頂いたことで”自ら考える”ことの大切さを学びましたね。やらされているから自分でやるに変えたことが金賞につながったのだと思います」と杉本さんは振り返る。そして現場に出た今、それが生きているとも。
目指すは社長の鈴木優さんらの背中だ。庭の整備などの現場でひと目で「どう魅せるか」イメージできる鈴木さんらの姿に憧れをもっているのだという。「社長はどんな仕事でも断ることをしないんです。現場に出た今はその凄さが分かる。いつか自分もそうなりたい」。若手育成に力を入れている同社にあって模範とも言える25歳。過去の栄光に引きずられることなく修行の日々を楽しんでいる。
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