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八王子 人物風土記

公開日:2020.07.16

7月にNPO法人「八王子国際協会」の理事長に就任した
伊藤 涼子さん
清川町在住 72歳

 ○…八王子駅前ユーロードを歩けば50メートルごとに知り合いに出会うほどの顔の広さ。市内の介護施設などで傾聴ボランティアを行う団体の会長を2018年まで6年間務め、今年7月に長年かかわってきた国際協会の長に。例年協会が行うフェスティバルでは、音楽教師としての経験を活かしフィナーレにある全員合唱の指揮を行う。「退職したら音楽とは全く関係のないことを始めるつもりだった」が、ボランティアで今も歌う機会は多い。

 ○…新潟の出身で5歳から東京に暮らす。歌が大好きだったため音大に進学し、卒業後小中の教員になった。子どもたちからは「怖い先生」と言われたが、「彼らがかわいいからこそだった」と笑う。23歳のとき8歳上の男性と結婚。共働きで互いに忙しかったが、長期休暇中の海外旅行を楽しみに励んでいた。

 ○…変化が訪れたのは、癌と闘病していた夫が亡くなった52歳のとき。洋服1着選ぶにしても、きっぱりと意見をくれていた夫の死に、手脚をもがれるようなショックを受けた。そんな様子を心配した友人から、ある日ボランティア活動に誘われた。人と接すると、暗い自分がどこかへいき、舞台に立つ瞬間のように背筋が伸びる気持ちになった。「人に求められることが生きがいと実感した」

 ○…ボランティアにおいてすべての基本とされるのが「傾聴」。相手の話を否定することなく、すべて受け入れることにより、心のつながりを築いていく。国際協会の運営においても、「外国人」「日本人」と分けるのでなく、同じ人間として接したいという思いがある。コロナにより活動の再開はまだ難しいが「今までの活動を振り返る時期なのかもしれないね」と見据える。

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