憩いの場にも
元横山町に7月、就労継続支援B 型と就労移行支援を兼ね備えた事業所「キイボ八王子」がオープンした。施設内には一般客も利用できるカフェ、陶芸教室、フィットネスジムが併設されており、地域の憩いの場となりそうだ。
継続支援B型の機能として一般企業への就職が難しい人に向けて、調理補助業務や清掃作業などを行う機会をつくる。加えて、移行支援として、プログラミングや会計処理など、ビジネススキルの訓練を行う。企業等で働く意思のある障害のある人向けのサポートだ。
個性に合わせ
同施設の特徴は、利用する人が求めている支援のヒアリングを重要視し、それぞれの個性に合わせたサービスを提供することだ。一般的に移行支援施設では、特定のカリキュラムを割り当て通りに過ごすプログラムもあるため、そのような工夫がなされている。
施設内では就労相談の窓口が開設されているほか、建物 4 階には「コレクティブハウス」と呼ばれる居住スペースもある。ひきこもり状態などからの社会復帰を目指すため、障害認定の有無にかか わらず居住を希望できる。
様々な機能を併せ持つ同施設では、スタッフのアイディアを取り入れながら準備が進められた。施設長の七原琢巳さんは、「普段の生活からはかけ離れた非日常の空間としてお楽しみいただきたい。コロナ対策を万全に行ってお待ちしております」と話した。