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八王子 文化

公開日:2020.09.03

ゆりかご幼稚園
お父さんヒーロー活躍
きっかけは環境整備

  • 2019年秋祭りの「炎の里山レンジャー」たち=提供写真

 学校法人東京ゆりかご幼稚園(七国)では、5年前から、「ゆりかご戦隊里山レンジャー」と称したヒーローたちが活動している。例年園で行われる秋祭りでショーを披露するなどし、園児たちを喜ばせている。



 母体となっているのは「鉄腕クラブ」と呼ばれる、園児の父兄らによって構成されている団体だ。毎月1度集まり、園内外の里山整備や、ツリーハウス作りなど、園の環境整備の役割を担っている。レンジャーは同園の菊池隆大教諭が「子どもたちに向けて、何か心に残るメッセージを、劇を通じて伝えたい」と声をかけたことで誕生した。



汗水流す姿見て



 「鉄腕クラブ」がスタートしたきっかけは、同園の内野彰裕園長が、「普段は園児たちが見る機会の少ない、父親の活躍場面をつくることで家庭での教育をより豊かにしたい」と考えたため。その機会として7年前、園が移転したときから、敷地内の環境整備を続けている。例年では月に一度集まる日を設けている。



 「環境が整備されていく様子や、汗水を流して作り上げる様子を園児らが目にすることで、自分たちの環境に愛着を感じてもらいたい」と話す。



 毎年11月の秋祭りに向けて5月ごろから台本決めや練習を行う。これまでに、「炎」「水」「ポイ捨て」など、環境への配慮を呼び掛けるテーマで毎回20分程度のショーが披露されてきた。園児らだけではなく観客の父母らにとっても楽しみになっているそう。今年度はコロナの影響により、ほとんど活動ができておらず、活躍の場がない。ただ、メンバーからは「何かできないか」と前向きなメッセージが寄せられているという。



 園長は「幼児教育の基本は家庭、ということを保護者の方に共有していただけていることは心強く、大変にありがたい」と話した。

 

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