八王子市消防団の女性隊が応急手当の上位資格取得に向けて8月から練習を続けている。コロナ禍で思うように活動ができない中、「今できること」に取り組む。
救命講習が活動の中心
女性隊は本団付きの組織で14人が所属。消火活動ではなく、防災イベントなどでの市民への救命講習の指導が活動の中心となる。全員がすでに「応急手当及員」の資格を持っているが、今年度から八王子消防署の体制が整ったことから、より上位の「指導員」を目指せるようになったという。早ければ10月にも実施される試験に向け、毎週土曜日に集まって練習に励んでいる。
練習内容は、AEDと心肺蘇生法の「使い方」ではなくて「教え方」。今年で入団14年目となる女性隊隊長の橋山晃子さんは「人に教えるには言い回しも重要」と話す。その上で「時間内に説明を収めること」を心がけている。
例年ならこの時期は、学校の教員に救命の指導をすることも多いというが、新型コロナウイルス感染拡大防止のため今年は現状1校だけにとどまっている。そんなときだからこそ、橋山さんはチャンスと前向きにとらえている。「この時期、何もしなないのではなく、さらにスキルアップにつなげていきたい」
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