フードコーディネーター・料理家として活躍する 鈴木 くみ子さん 横川町在住
「きれい」は体の中から
○…幼い頃からメイク、インテリアなど「コーディネート」することに興味があった。アパレル業界に勤めていた20代の頃は、「食べること」は二の次の生活だった。しかし、出産後子どものために食事を重視するように。現在はCM撮影などにおいて料理の「見せ方」を担当するフードコーディネーターとして活動する。その包容力からか、友人からも「ママ」との呼び名が多いという。
○…熱中していたアパレルの仕事、子育てと並行して、料理の専門学校に通い始めたきっかけの一つは、義母の手料理だった。仕事帰りに出された「あたたかい」シンプルな和御膳に、料理の力を感じた。卒業後、仕事の依頼を受けたのは、自身が長年使っていた「圧力鍋」について。「使い勝手が悪い、一昔前の器具」と言われていたが、「時短になる」としてメディアで紹介すると、反響を呼んだ。
○…実演依頼など、徐々に仕事が広がる一方で、入学当初から目標にしていた、コーディネーターの仕事や、料理教室も主催するように。最近は薬膳料理に注目している。食材を研究するうちに、野菜に備わっているうまみを引き出すには、シンプルな調理だけで良いと気が付いたからだ。「良い素材を使えば、手を加えなくてもおいしくなる」
○…アパレルから飲食へ。業界は変われど、「きれいになる」ことで「アガル」気持ちを味わってもらいたい、という思いは変わらない。「迷いながらでも、自分の軸はあるはずなの。高尾山の太い杉の木のようにね」。そんな「ママ」のこだわりは、教室では調理の意味から伝えること。教わった人が巣立ったあとも「なぜその調味料を使うのか」、自分で答えがだせるよう。
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