専門医 市関係者に呼びかけ
八王子市は10月7日、新型コロナウイルス感染症に関する正しい知識を共有するため、市関係者向けの研修会を開催した。市役所に、市内医療機関から医師を招き市議会議員らが受講した。
講師を務めたのは東京医科大学八王子医療センター感染症科の平井由児(ゆうじ)診療科長と陵北病院の田中裕之院長。平井氏は新型コロナに関する現状、感染予防の正しい知識について、田中氏は医療機関の連携について話した。
高度な救急医療を提供する三次救急医療施設である医療センターにて、まさに「最前線」で治療にあたる平井氏はインフルエンザとコロナの類似性に言及し、マスク着用や手洗いの大切さを強く訴えた。マスクの意味については「自分が感染している場合、拡大を防げる」とし「マスクを付けて他人を守ろう」と呼びかけた。また「感染症は差別を生みやすい。敵はウイルス。感染者ではない。心の国境をはなくそう」などとも話した。
田中氏は「4月は市外からも多くの患者が駆けつけ市内医療機関はほぼ崩壊の状態だった」と振り返った。その上で市民の命を守るためには「コロナでなくても、高度な医療を必要とする人にいつでもそれを提供できる体制を整えておかなければならない」などと述べた。
会の最後、コロナの収束についての質問があり、平井氏は「コロナが収まっても新しいウイルスが登場するかもしれない。何をやっても終了はない。そんな中で社会インフラについてどう守るかを考えていくべき」と答えた。
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