ネットで受付

　八王子芸者衆によるクラウドファンディング（インターネットを通じた資金調達）の期間がこのほど終了し、目標としていた５００万円を超える金額が集まった。

　コロナ禍で宴席がなくなるなど、思うような活動ができないでいる中、「お座敷文化を残したい」と支援を呼びかけた。クラウドファンディング大手「キャンプファイヤー」のサイトで行ったもので、期間は今年１月26日から４月15日。１３６人の支援者から合計５０２万６５００円の支援があった。

をどり運営費に

　集まった資金は５月21日（金）、22日（土）に行われる芸者衆の自主公演「八王子をどり」の運営費にあてられる。

　公演は、感染症の拡大を防ぐため会場の客席を半分にする。そのためチケット収入も半減。「資金は開催のためのお稽古代、舞台運営費などに使わせていただきます」としている。

　一方、支援をした人に対する「リターン」としては支援金額に応じてオリジナルの手ぬぐい、お揃いの浴衣、お座敷招待などを用意している。

　目標金額の達成を受けて八王子芸妓組合のあやめさんは「ご支援をいただき、深く感謝いたします。こんなにも多くの方に支えていただき、本当にありがたいです」と喜んだ。

チケットは21日のみ

　八王子をどりは２日間、本町のいちょうホールで開催される。ただ、２日目となる22日についてはチケット完売。21日は昼の部が午後１時から、夜の部が５時からとなっている。Ｓ席６０００円、Ａ席５０００円。

　13人の芸者衆が出演し、新曲「八王子の四季」の披露もある。

　なお、公演に先駆け、芸者衆からのメッセージなどを紹介した動画がユーチューブチャンネル「八王子芸者衆の彩りチャンネル」で公開されている。あやめさんは「ぜひ公演前にご覧いただければと思います。公演は皆さんに楽しんでいただけるよう、しっかりやりきりたいです」と話した。

　チケットについては八王子三業組合（見番）【電話】０４２・６２２・５１９１へ。