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八王子 社会

公開日:2026.10.27

高尾山トリックアート美術館 30年分の感謝込め、閉館 11月30日まで

  • 1人が大きく、もう1人が小さく見える「エイムズの部屋」

    1人が大きく、もう1人が小さく見える「エイムズの部屋」

  • 増設したテラス席で取材に応じる小阪館長

    増設したテラス席で取材に応じる小阪館長

  • 閉館を告げる垂れ幕がかかる同美術館

    閉館を告げる垂れ幕がかかる同美術館

 高尾山口駅近くにある「高尾山トリックアート美術館」(高尾町)が、11月30日(月)をもって閉館する。

 同館は1996年4月にオープン。地上2階・地下2階の4フロアで、遠近感や大きさの錯覚を引き起こす「エイムズの部屋」や、まるで雲の上に立っているかのような感覚を味わえる「空中神殿」など、古くから親しまれてきた「だまし絵」を現代風に再構築した体験型の「トリックアート」を館内に散りばめている。

 高尾山登山と合わせて立ち寄る観光客をはじめ、同館を目当てに訪れるファミリー層らを引きつけ、長年にわたり高尾エリアの観光を支えてきた。

「さみしい思いも」

 創業者の小阪弘館長(71/市内在住)は、知り合いのだまし絵作家が生み出す作品に魅了され、同館を立ち上げるに至った。以来、長年にわたり館長を務めてきたが、自身の体調面などの理由から閉館を決断した。小阪館長は「さみしい思いもある」と静かに心中を明かす。

人溢れテラス増設

 開館当時を振り返り、「2000年代後半からコロナ禍に陥る20年頃までは、平均して月に3万人もの方が来館していた」と話す。混雑時には、出入り口そばにある休憩用のガーデンスペースに客が収まりきらず、「テラス席を増設したほど」だった。一方で、コロナ禍で落ち込んだ客足は、収束後に一時的な回復を見せたものの「まったく元通りにはならなかった」という。

25年ぶりの来館者

 閉館の知らせを聞きつけ、25年ぶりに足を運んだ男性客もいた。「かつてデートで一緒に訪れた彼女が現在の妻になった」と、当時同館で撮影した写真を見せられたという。小阪館長は「幼い頃に親に連れられて来館した人が、今度は自分の子どもを連れてきてくれたり、3世代で訪れてくれることもある。30年間、必死に営業してきたが、本当に幸せだった」と万感の思いを口にした。

 閉館までは通常通り木曜休館。入館料は大人1人1650円、中高生1150円など。

 問合わせは同館【電話】︎042・661・2333。

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