八王子市は2日、新型コロナウイルスの感染者数について発表した。ワクチン接種を済ませた人の感染の少なさが明らかになった。
7月感染増加も
7月の感染者数は6月の258人を大きく上回る894人。ただし、その中で60歳以上は64人で、割合は7・2%とほかの年代に比べて低く抑えられている。
なお、7月31日時点で高齢者の2回目ワクチン接種割合は84・85%(全国75・76%※8月1日時点)となっている。
「済み」でも異なる効果
2回目のワクチンを接種して14日以上経過すると抗体価が上昇するとされているため、接種済みの人の中でも、感染リスクは異なってくる。
接種した人のうちで、感染した人(8月1日時点)は「1回目接種後0〜13日」で73人(うち60歳以上は16人)、「1回目接種後14日以降・2回目接種後13日まで」で37人(同18人)、「2回目接種後14日以降」で8人(同6人)となっており、十分な抗体を得たと判断できる人ほど感染は少なくなっている。
なお、1回目接種を済ませた人は20万331人で、2回目は14万7546人(8月2日時点)。
市保健所によると「今回発表したものは『実数』であり、まだ統計としては少ないので疫学的に有効な数字とまではいえないかもしれない。しかし、重症患者も減ってきている」とワクチンの効果について話している。