今年で70周年を迎える八王子防火防災協会の会長になった 中嶋 廣一さん 元本郷町在住 73歳
喜んでもらえる それがやりがい
○…9月5日まで実施される防災週間の推進など「防火と防災の思想の普及」が活動となる。理事には連合町会長や地元企業が名を連ねる。その役割は消防署と市民との間をつなぐものだと説明する。35年ほど前に地元・元本郷町会の役員になった頃からボランティアとして公的な組織で活動を続けてきた。
○…町会長としては今年で19年目。市役所の駐車場を会場に、様々な訓練や実演を体験できる防災イベント「総合体験フェア」を開催したのは町会長になった年から。防火、防災、防犯、交通、環境の5本の柱で構成した理由は「1つずつ実施すると予算も人数も少ない。いっぺんにやることで、行政からも協力を得られた」。今年は感染拡大を考慮して、町会の掲示板を利用したクイズイベントを手掛ける。コロナ禍であっても、街の活気を消さぬようにとアイデアを絞り出す。
○…生まれも育ちも八王子。5人兄弟の3男。20代後半の頃に「格好よく見えた」不動産業界に飛び込んだ。「ビシっとして、当時はみんなアタッシュケースを持っていてね」。38歳で不動産会社を立ち上げた。「人に喜んでもらえるのが一番嬉しい。それがないとできないよ」。ボランティア活動でも一緒で、やりがいが原動力になっている。
○…防火防災協会では、設置義務化から11年が経過する住宅用火災警報器の更新に力を注ぐ予定だ。「10年で電池寿命を迎える。ぜひ買い替えを薦めたい」。町会では義務化されたとき、一括購入してコストを下げ、自分で取り付けられない家庭には町会の役員が出向いたことも。次は市全域が対象だ。「全市的にPRしていくために、どんな方法があるだろうか」。次なるアイデアに注目が集まりそうだ。
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