会見に応じる石森市長
八王子市は８月26日、市長定例会見を開き、石森孝志市長が新型コロナウイルスの状況などについて発表した。
妊婦へ接種優先枠
新型コロナウイルスの８月市内感染者数は２７８１人（８月23日現在）。７月の約３倍となった。自宅療養者は１４８６人（同）。石森市長は「７月下旬以降、爆発的な感染拡大が続いた」と説明する。
こうした状況を受け、自宅療養者の入院調整や受診調整を行う地域医療体制支援拠点を８月17日に開設。８月24日時点で入院調整は40件、受診調整は49件だった。
市は妊娠後期の妊婦に対し、ワクチン接種の優先予約枠を設ける。日本産科婦人科学会などから妊婦が感染すると重症化しやすいことが示されたことを受けて。対象となる妊娠28週以降（９月１日現在）の妊婦７７０人分の枠を確保する。
市内のワクチン２回目接種状況は20万３４３６人（８月25日現在）。対象者の４割弱となる。
飲食店応援事業
市が独自で定める感染症対策の基準を満たした飲食店を認証する制度を始める。受付開始は11月中旬ごろ。認証された飲食店をホームページで公開するなど支援を行う。
また、キャッシュレス決済によるポイント還元事業を12月から実施。中小飲食店・小売り・サービス店舗を対象とし、支払い金額の20％、認証店舗は30％を還元する。
いじめ再発防止
いじめ再発防止策を進めるため、取り組みを強化する。いじめ対応指導などを行う副校長の業務をサポートする副校長補佐の配置校を６校から26校に。また、スクールソーシャルワーカーを10人から13人に増員。石森市長は「教員がこどもたちと向き合う基盤支援を進めていく」と話す。
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