市内私立中の授業の様子
八王子市内にある８つの私立中学校が、合同で教育成果発表会を開催する。各校の１年生ひとりが代表として「八王子への提案」を発表する。10月２日（土）、東町の生涯学習センター（クリエイトホール）からオンラインで配信する予定。
認知度アップ狙う
「八王子市私学プレコン２０２１〜中１プレゼンテーションコンクール〜」（プレコン）は市内８私立中学の広報担当者が、「域内での認知度」を高めようと企画した。主催は同実行委員会。
当日は各校の代表１人が課題「八王子〜13歳の提案〜」についてポスター発表会の形式で７分間、プレゼンする。審査員は多摩地区にある学校の元校長らで、優秀者には賞状と賞品が贈られる。
市内多いが…
「令和２年度、市内の公立小学校に通う６年生は４７１４人おり、３年度、市内の市立中学校に通う１年生は４２８１人でした。正確な算出方法ではありませんが、あくまで目安として考えると私学へ進学した子は４３６人で、進学率はおよそ９・２％。実は、八王子以外の地区ではのきなみ10％を超えています」。今回の企画メンバーの１人、東京純心女子中学校（滝山町）の森山敏久校長補佐は八王子ならではの「低さ」について説明した。一方、市内には合計９つの私立中学校がある。（近隣の）日野市、立川市にはない。「過去の研究で自治体にある私立中の数が多いほど、その自治体の進学率が上がる傾向があると発表されていました。八王子はたくさん私学があるにもかかわらず何故か、地元で市内の私立中に進む生徒が少ないようです」
そのように「通いやすい環境がありながら進学率が低い」現状を課題とし、その解決策として今回、８校が手を組み初めてプレコンが企画された。開催を通じて、まずはそれぞれの学校の認知度を上げたい考えだ。
「成長の姿見て」
当日は新型コロナの感染拡大状況を鑑み、オンラインでの配信となる（ライブか録画かは未定）。ステージに上がるのは１年生とした。代表者は各校での予選会を経るなどし決定する。森山さんは「ちょっと前まで小学生だった子が発表する。受験を通し立派に成長した姿を多くの人に見てもらいたい。そして市内の私立中学校の存在を知っていただきたいです」と期待する。
■参加校／穎明館中学校（館町）、共立女子第二中学校（元八王子町）、工学院大学附属中学校（中野町）、帝京八王子中学校（上川町）、東京純心女子中学校、八王子学園八王子中学校（台町）、八王子実践中学校（同）、明治大学付属中野八王子中学校（戸吹町）
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