ジュニアテニス関東予選で準優勝し、10月に行われる全国大会の出場を決めた 安藤 翼(そら)さん 小比企町在住 13歳
翼広げ世界を目指す
○…関東予選準優勝は自身でも最高の成績。全国で上位3人に入れば世界大会に出場できる。直近の目標はそこだ。将来的には「世界4大大会で優勝したい」。名前の由来は生まれた時に青空が綺麗だったことから。自分の翼で好きなところに羽ばたいてほしいという願いが込められている。両親ともにテニス経験はなく、自分で選んだ道。「怪我だけしないように」と両親が見守る。
○…生まれてすぐ新生児集中治療室に入り、幼稚園に入るまでに2度入院。熱を出すことも多かった。それが今は風邪もひかない。幼稚園の年長の頃、近所のテニススクールに体験に行ったときから夢中に。町田のクラブチームに通うようになたのが小6の夏。コロナ禍で試合は少なかったが、むしろ、テクニックを培う場面と考えて練習に励んできた。
○…「休みは月に1度」とストイック。学校が終わるとすぐ練習へ。電車移動の際にもテニスの動画を見る。(緊急事態宣言でなければ)4時間の練習を終え、帰宅してから入念にストレッチや練習の振り返り。就寝は日付が変わる頃だ。野球経験のある父親の晴文さんは「チームスポーツなら仲間からの励ましなどもあるが、テニスはコートに立てば1人孤独」。テニスでは外部から指示や声援を送ることはない。最近はメンタルを鍛えるため「苦痛でしかない」読書にも取り組む。
○…憧れの選手は昨年、4大大会で初優勝を成し遂げた28歳のドミニク・ティーム。テニス界は長らくトップ4と呼ばれる選手たちが上位を席巻している状態が続いている。そこに風穴を開けた彼の活躍に「世代交代の流れを感じる」。その勢い乗ろうと、自らを鼓舞する。もちろん、目標は4大大会での優勝だ。
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