八王子市は9月25、26日、受験生への新型コロナウイルスワクチン接種の優先予約を行った。対象は高校、大学受験等を控えた中学3年生や高校3年生ら。国からの供給数が調整される中、別枠で予約を可能とした。
安心してまい進を
市は9月17日、「将来に向けた重要な岐路のひとつである受験等を控えている方を対象に、安心して自分の目標にまい進してもらうために」と、優先予約を発表した。市によると国からのワクチン供給数が調整されており、予約枠を少しずつしか開放できない現状という。そのような中、今回、15歳、18歳を対象に別枠で予約を可能とした。優先予約の実施は自治体により様々だが市担当課は「これまでの取り組みを通して、八王子市医師会との連携が図られていることから、迅速な対応が可能となった」と話した
申し込み対象は中学3年生及び義務教育学校9年生、高等学校3年生。ワクチン接種日は10月3日(日)と10日(日)(いずれも1回目)。ワクチンはファイザー社製。
保護者の反応
市内で中3生の子を持つ保護者からは「受験本番直前でなく今のうちにできるのは助かる」と優先予約を歓迎する反応があった。一方、「迷っているが受けないと思う」という保護者の声もあった。
中3女子の保護者である男性は「まだ受験は先だが万が一のことを考えると親としては受けてほしい。ただ、女性なので副反応の面で将来的な不安もある」とし、「最終的には本人が決めること。(優先予約後も)友達の間でも打つ、打たないは意見が分かれているよう」と話した。
12歳以上の接種率
なお八王子市の12歳以上の2回目接種率は9月24日時点で56・2%。全年代の全国平均は25日時点で51・10%。
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