19歳、実行委立ち上げ

　コロナ禍により、動画配信のみとなった２０２１年の成人式の代替イベント「令和３年新成人をお祝いする会」が11月13日（土）、Ｊ：ＣＯＭホール八王子（子安町）で開催される。八王子市が後援、（一社）八王子青年会議所などが協力する。

　対象は平成12年４月２日から平成13年４月１日に生まれた人、市内７５８４人。対象者への案内通知は八王子市がは発送している。

　主催する実行委員会を立ち上げ、委員長を務めるのは泉町在住の恩田佑太さん（慶応義塾大学１年）＝今号人物風土記で紹介。「20歳という大切な節目。友達と会い、写真を撮り合うような成人式という『場』が必要だと感じていた。思い出に残るようなものにしたい」と、企画の思いを話す。

　実行委員会は２０２１年成人式実行委員のメンバーや八王子青年会議所会員など５人。現在、八王子市にゆかりのある芸能関係者などに出演交渉中だという。メンバーで同会議所会員の菊嶌太士さんは「今年集まれなかった人たちに最大限、楽しめる場が提供できれば」と支援する。

涙流す姿 印象に

　恩田さんは八王子実践高校（台町）２年生のとき、成人式の入場受け付けや会場整理のボランティアに参加していた。そこで目にしたのは、会場から出てきた新成人が晴れ姿を撮影しあう姿。また、それを見て涙する保護者だった。

オール八王子で

　２０２１年の成人式が動画配信になったことを知り、集まる場の重要性を感じていた恩田さんは、すぐに動き始めたという。過去、晴れ着レンタル会社の騒動で新成人の救済支援活動を行った実績のある市議会議員に相談し、実行委員会の立ち上げを勧められた。

　一方、同会議所も代替イベントを模索し始めており、恩田さんの活動を知り「若い人が動いているなら、オール八王子で協力していこう」と春頃に合流した。

　恩田さんは「振袖を着られなかった人がいたら、ぜひ着てもらえたら」と話す。