チャリティコンサート「ウクライナにふつうの平和を」が5月5日(木・祝)、八王子駅南口のJ:COMホール八王子で行われる。午後5時開場、6時開演。全席自由で入場料は2000円。チケットの売り上げは、日本赤十字社を通じて全額寄付される。
曲目は「エルガー/威風堂々」「リスト/ラ・カンパネラ」「チャイコフスキー/くるみ割り人形」ほか。
演奏は本紙3月24日号でも紹介した、ピアノ連弾のカノンデュオシスターズの嘉村えりかさんとゆりえさん姉妹。2人は、キーウを拠点に音楽活動をしていたがコロナ禍で一時的に帰国。山田町に暮らしていたが、ロシアによる侵攻で戻ることができない状態が続いている。2人は現在、国内でチャリティコンサートなどウクライナ支援の活動を行っている。
2人とも山田町
主催するのは八王子市医師会など市内の医療・介護関係者らで構成される「NPO法人八王子市民のための医療と介護連携協議会」。理事長の孫田誠三さん(孫田クリニック/旭町)が知人を介してカノンデュオシスターズの2人と出会ったのがきっかけだった。「キーウのアパートもそのままで、友人や知人の心配をしている。2人の切実な思いを感じた」と孫田さん。しかし、コンサートの開催まで尽力したのには他にも理由があった。「2人とも八王子に住んでいて、しかも、同じ山田町。自宅から歩いて5分程度の場所だった」。身近にウクライナの関係者がいたことで、一気に他人事ではないと感じたという。
深まる一体感
孫田さんは、できるだけ市内の医療人と一緒に開催したいと考えた。八王子の医療人たちは、新型コロナに一致団結して対応する中でこれまで以上に連帯感が深まっていた。その思いを一層強固にするためにも、このイベントは医療人たちで行う必要があると考えた。2人に出会った数日後には「医療従事者として一丸となれないか」と、八南歯科医師会八王子支部と八王子薬剤師会に打診したところ、その場で快諾を得た。さらに介護関係者も含めたNPOとしてコンサート主催をすることにしたという。
2人の演奏について、孫田さんは「実はプロによる本格的な連弾のあるコンサートは珍しい。20本の指で奏でるので、音の厚みが違う」と絶賛している。
チケット購入は同ホール(【電話】042・655・0809)といちょうホール(本町【電話】042・621・3001)で受け付けている。先着2000人。
八王子版のローカルニュース最新6件
|
|
|
|
|
|