八王子商工会議所の青年部会長に今春就任した 安藤 謙一郎さん 廿里町在住 49歳
話聞き、気づく手助けを
○…「会員の皆さんは経営者。事業に資するように学びや気付きのある場にしたい」と目標を掲げる。そのために「主体的に参加してもらうこと」が重要とも。委員会の再編や理事の増員などを行い、会員の参加を促していく。「意見の衝突も時にはあると思うが、思いを実現するためにはどうするか。気持ちを汲み取り、調整していくことが自分の役割」と、場づくりに徹する。
○…建築資材を扱う老舗企業の長男に生まれた。家業を継ぐことは自然と意識するように。41歳で社長に就き、時代の変化に対応できる会社にしようと、社員への教育を徹底。誰よりも早く出社し、日付が変わるころ帰宅。だが「誰もついてきてなかった」と振り返る。社員から涙ながらに『社長が何をやりたいのか伝わらない』と訴えられたことも。就任から約4年、会社を去ることを決断した。「一番大事な『社員と向き合うこと』が足りていなかった」と今だから分かるという。
○…キャリアコンサルタント会社を起業した。注力するのは、後継者の育成や事業承継など。自身の経験は話すが『こうした方が良い』とは言わない。相談者が主体的に働くためのサポートを目指しているからだ。そのために欠かせないのは傾聴。「相談者の全てを肯定し受け入れる」。話すことで「自分に気がつけるから」という。
○…八王子エリアのFMラジオで番組を持つ。「最終回は親父をゲストに呼びたいね」と笑顔を見せる。そのときはたわいない会話をする予定だ。そんな自身も3人の息子の父親。将来については「あまり話してくれないけど、心配はしていないかな」と照れ笑い。「自分にしかできないことに一生懸命になってもらえれば」。そう願っている。
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