八王子 文化
公開日:2022.07.14
織物の神様に感謝
機守神社で例祭
織物と縁結びの神様が祭られる大谷町の機守(はたがみ)神社(大善寺境内)。同社で7月2日、八王子織物工業組合、機守神社奉讃会による例祭が行われた。
当日は同社の奉讃会会員や石森孝志市長など約40人が参拝。お経があげられ、年に一度ご開帳される「白滝観音尊像」を拝んだ。
白瀧姫、夢枕に
同社の祭神は、奈良時代、孝謙天皇に仕えた白瀧姫。類いまれな美しい女性だったという。
姫に恋い焦がれた上野国(現在の群馬県)の役人、久助が慕情を和歌にして送り、二人は結ばれた。上野国で暮らした姫は、宮中で学んだ養蚕や機織りの道を同地で興した後、機守様、夫婦結びの神様として祀られたという。
八王子に機守様が伝わったのは文政2(1815)年。与平という老人が、夢で姫から新たな機織り秘法を授かったことからだという。与平は上野国へ行き、姫のご神体を模写し同寺の竹林に祠を建て「機守神社」として崇拝した。以来、八王子織物業に携わる人らから信仰を集めている。
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