８月５日、６日、７日に開催される八王子まつりの公式ポスター、観光誘致ポスターと手ぬぐいのデザイン制作者の授賞式が７月13日、八王子市役所で行われた。

　公式ポスターを制作した、日本工学院八王子専門学校の米山レイさん（グラフィックデザイン科３年）は「コロナで沈んだ気持ちを祭りで温かく照らす意味を込めた」と意図を説明。山車や神輿の明るさは「温かみ」がでるよう試行錯誤を重ねたという。「ポスターに込めた思いが少しでも皆さんに伝わったんだなと実感した」と喜んだ。

　観光誘致ポスターを制作した同校の三井望里さん（同）は、山車の装飾を際立たせ、にぎわいを演出したデザインに仕上げた。「日本文化に興味をひくよう山車をメインに制作した。八王子まつりで楽しい思い出をつくってもらえたら」と願いを込めた。

　爽やかな色合いの手ぬぐいをデザインしたのは、町田市にあるサレジオ工業高等専門学校の今村杏さん（デザイン学科５年）。「皆さんが熱い思いを込め、たくさん時間をかけてつくってきた八王子まつりに、手ぬぐいデザインという形で参加できたことをうれしく思う」と笑顔を見せた。

　青木正明実行委員長は「街中でパッと目に入るポスター、これまでにない色が印象的な手ぬぐいと、素晴らしいデザインに感謝したい。まつりは万全を尽くし、多少縮小されるかもしれないが実行する気持ちでいる。ぜひまちに出てきてもらえれば」と思いを語った。

各所に５千枚掲出

　公式ポスターは掲出用に５５００枚印刷。観光誘致ポスターは８月２日から８日まで首都圏85駅に１７０枚掲出される。

　まつりのポスターと手ぬぐいは、日本工学院八王子専門学校とサレジオ工業高等専門学校がそれぞれ授業の一環として制作している。ポスターは47作品、手ぬぐいは19作品の中から学内の一次選考を経て、同実行委の最終選考で選ばれた。