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八王子 社会

公開日:2023.07.27

生活用品 支援続け
ファミリーレンタリース 更生保護法人 紫翠苑へ

  • 先月、紫翠苑を訪れた鈴木専務(右から2人目)ら同社の社員。衣類を受け取る同施設の(左から)長谷部常務理事、真田施設長

  • 寄贈された衣類(右)や洗濯機

 企業や学校法人向けにランドリー機器等の設置やメンテナンスを手がける、八日町のファミリーレンタリース(株)(鈴木國夫代表取締役)。地域社会との共生を図ろうと、同社では衣類や食品、洗濯機を地元施設に寄贈する支援活動や、社員による地元八王子でのボランティア活動に力を入れている。

 緑町にある更生保護法人「紫翠苑」(真田安浩施設長)は、同社が洗濯機などを寄贈する施設の一つ。事情があって頼る人がいないなど、保護を必要としている女性の社会復帰と再出発を支える施設で、同社が支援を始めたのは2015年。同施設の理事に就いた鈴木代表と、保護司を20年来務めてきた常務理事の長谷部好昭さんとの縁が活動のきっかけになった。

 レンタル期間が終了した洗濯機や乾燥機をはじめ、冷蔵庫、電子レンジなどを点検し、同施設で生活する利用者向けに寄贈。昨年は紫翠苑に洗濯機15台を届けた。家電製品のほか、社員に呼びかけて古着やバスタオル、寝具、食料品などを集め、継続的に届けてきた。真田施設長は「衣類は利用者の自己負担なので、日々使う肌着やタオル類、布団などは大変ありがたい。特に冬は温かくするものが必要なので、とても助かっている」と感謝を込める。利用者が自立して施設を後にする際、新生活を始めるにあたって家電製品を持たせるケースもあるという。

 SDGsに取り組む同社ではNPO法人と連携し、社員による野菜づくりやフードバンクへの提供にも尽力。野菜は紫翠苑にも寄贈している。同社の鈴木康夫専務は「不要になった衣類の収集など、社員に呼びかけて協力してもらうことで、意識向上につながっている」と手応えを語る。複数施設に対し、こうした支援活動を積み重ねてきたことで、同社は昨年、法務大臣から感謝状を受けている。

 真田施設長は「地域に対し、職員一同で顔が見える関係づくりを今後も育んでいきたい」と思いを語った。

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