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八王子 教育

公開日:2023.09.14

八王子西特別支援学校
教員研修 民間に学ぶ
ビートレインズ営業 沢登さん語る

  • 登壇する沢登さんの話に耳を傾ける教員ら

 都立八王子西特別支援学校(東浅川町)の教員を対象にした「ビジネスマナー研修」が、8月29日に開かれた。

 校外から講師を招いて毎年行われている研修。今回はプロバスケットボールB3・東京八王子ビートレインズの運営会社、(株)THTマネジメント(子安町)で営業責任者を務める沢登敏也さん(44)が講師に。研修には教員約120人が参加し、組織運営やビジネスマナーについて聞いた。

困難 糧に再起

 同社で働きながら、個人事業主として地元企業のアドバイザーを務める沢登さん。山梨県出身で、学生時代はバスケットボールに汗を流した。上京して求人広告の企業に勤め、持ち前の明るさと行動力で最年少で営業所の所長に抜擢。友人の誘いで同社に転職し、知名度皆無のチームを地域に根付かせようと粉骨砕身で働いたが、会社が債務超過に陥り40歳で一度退職した。

 このとき、付き合いのあった多くの企業から入社の誘いがあり「初めて自分の価値を知り、自信を持つことができた」と回顧。同社の再建を機に復帰し「今度こそ後悔しないように頑張ろう」と決意した。その努力が実り、初年度から黒字化を達成。翌年以降も売上とスポンサー数を増やし続けている。

 ときおり冗談を交えながら自身の半生やクラブ運営の裏話を語り、言葉遣いや名刺交換の方法なども伝授した沢登さんは「さまざまなやり方があるが、相手に嫌な思いをさせないことが基本。自分を知ってもらい、好きになってもらうことが大切」と呼びかけた。

 研修後、教員の一人は「名刺交換の経験があまりなかったので勉強になった。ビートレインズの試合も観に行きたい」と話し、坂口しおり校長は「開校4年目を迎え、学校の組織運営力向上には、教員一人一人が民間のノウハウを学ぶ必要があると沢登さんをお招きした。学んだことを日頃の職務に役立てていきたい」と語った。

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