八王子 人物風土記
公開日:2024.01.04
今年度、高尾警察署の署長に就任した
松山 政司さん
東浅川町在勤 58歳
地域安全、署員の健康から
○…昨夏、署長に就任するまでは、警視庁の健康管理本部で理事官を務めていた。そこは警察官の心身の健康を扱う部署。過酷な現場や命と向かい合う機会が多いからこそ、心や体のバランスが崩れる署員も多い。その経験から、「仕事でベストを尽くすためにも、まず自らの心身の健康管理を徹底して」と熱を込める。「署員たちにはプライベートも充実させてほしい。我々が健康でいて、初めて地域の安全が守れる。その環境づくりも署長として大事な仕事」と説明する。
○…北海道の札幌生まれ。親譲りのまじめな性格から、「将来は教師か警察官」と思い描いていた。決め手となったのは「困っている人を助けるのに、悪い奴を捕まえられるのは警察官」というシンプルな理由。国士舘大卒業後、この道を選んだことは誇りに思うが、30代で配属となった警察学校で教官を務めたときは「こちらの夢も叶った」と胸が躍った。「警察官の先生、天職ではないか」と思ったほどだ。
○…結婚を機に、多摩市へ。3人の娘のうち2人は、自分と同じ警察官として働いている。「本人たちが決めたことだけど、選んでくれたことはやっぱりうれしいね」。女性警察官が増える昨今、結婚や出産後も働きやすい職場づくりも急務だ。職場結婚の場合、男性署員の育児参加も全署的に支援している。
○…管轄区域には、国内外から多くの登山者が訪れる高尾山を有する。同署山岳救助隊への要請も多く、「登りやすい反面、油断から遭難やケガを招くケースが目立つ」と注意喚起する。そういった背景からも、「署長として大きな何かを成し遂げたいというよりは、日々管内の安全と安心を守っていきたい」。実直な目標を掲げ、全力を尽くしていく。
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