学びの先端って、どこ? 創価女子短大の場合 第8回 都民提案で介護を考える
このコーナーは、創価女子短期大学(丹木町)で教える青野健作准教授に、学びの現場や自身の体験についてお話ししてもらうコーナーです。
東京都には、都政の喫緊課題を解決を目的とする「都民による事業提案制度(通称:都民提案)」があります。まさに「都民が提案し、都民が選ぶ」事業制度となっています。
私の担当するゼミは昨年度、「女性のためのウェルネス向上事業」を提案。684件の応募の中からインターネット投票で2位となり、今年度、都の事業として実施されました。都は「働く女性のウェルネス向上委員会」というホームページを立ち上げ、生理や更年期など女性特有の健康課題などを紹介。私も先日、女性と一緒に働く上で知っておきたい知識を共有する、都主催のセミナーに参加しました。ゼミ生が提案した事業がこのような形で都政に反映されていることを嬉しく思い、3月には学生と一緒に都の担当課を訪問しインタビューしようと計画しています。
本年度、都民提案に提出したテーマは「介護問題」。都の調査によると、令和12年には都内の65歳以上の高齢者の割合は23・8%に達する見込みで、4人に1人が高齢者となる「超高齢社会」に突入します。他方で、介護人材は不足している現状です。ゼミ生たちは介護職の素晴らしさを訴えたいという思いから「介護の魅力PR事業」を提案しました。内容は、介護職のイメージを変えるような動画を制作し、人手不足の解消や若者の離職率低下につなげるというもの。これが昨年夏に行われた投票で、過去最多847件の応募の中から第4位となる3026票を獲得。2年連続で都政に反映されることになりました。長寿社会は喫緊の課題。だからこそ、若い世代と一緒にこの課題に向き合っていきたいと思います。 (つづく)
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