八王子商工会議所(樫崎博会頭)が創立130周年を記念して主催したコンテスト「八王子トイレ大賞」の受賞13の店舗や施設が決定した。10月21日には八王子エルシィ(八日町)で授賞式が行われた。
このコンテストは、一般の人が利用できる市内の”使いやすい”トイレを決めるもの。公募したところ、116件の応募があった。外観や室内のほか、サービスや事業者のこだわりなどについて聞き取りと現地審査を行い選考を重ねたという。コンテスト運営などで委員長を務めた山本法史さんは「たくさんご応募いただけてうれしい。どのトイレも美しく、清潔感があった。皆様に広く開放している点を重視し選ばせていただいた」と講評した。
開催の背景には八王子まつりなどの際に起こるトイレ不足がある。解消に向け行政が公共トイレを整備しやすい気運をつくることが目的の1つで、式典には初宿和夫市長や鈴木玲央市議会議長らも出席。受賞者には記念プレートとロゴ入りトイレットペーパー100個が贈られた=写真下。
商業・公共施設部門で金賞を受賞したセレオ八王子の宮坂裕章店長は「うれしい。オープン時からお子さんが床に背中をつけて駄々をこねても汚れないくらいの環境を目指してきた。これからも維持していきたい」と話した。また、店舗部門で金賞のどら焼きまかなの山際裕里さんは「商品購入でなくても気軽に立ち寄って」と呼びかけた。事務所部門で金賞の美ささ不動産(株)の樫崎雅彦社長は「建設時から明るさや温かみを意識したレイアウトにした。常にきれいに保つようにしている。(受賞は)ありがたい話だ」と話していた。受賞店一覧は記事内の表のとおり。