戻る

八王子 人物風土記

公開日:2025.01.16

文部科学大臣表彰を受賞した八王子市ソフトテニス連盟の会長を務める
久保田 勇さん
元横山町在住 83歳

テニスは生涯スポーツ

 ○…一度は「心の準備」が追いつかず推薦の話を見送ったが、今年度は自信を持って申請の準備をすることができた。結果は見事受賞。東京都からは6団体が選ばれ、市スポーツ協会に加盟する団体としては市内初の快挙となった。18年前に会長に就任してから、ずっと会員たちには「ソフトテニスは生涯スポーツ。頑張っていこう」と声をかけてきた。「間違いじゃなかったんだ」とうれしさをにじませた。

 ○…友人に誘われ、テニスを始めたのは小学6年生のとき。ボールを打つ爽快感が心地よく、時に競い、時に励まし合う仲間たちと汗を流した。社会人になり会計事務所に勤めながら、余暇は決まってコートに足を運び、所属クラブを移籍するなどテニスとともに人生を歩んだ。ソフトテニス界全体を盛り上げるために連盟の会長職を引き受けたが、先代の会長が亡くなったことで「他でもない自分が頑張らないと」と自らを奮い立たせた。

 ○…連盟として、12年前からジュニアの育成にも力を入れる。教育現場では、2027年度実現を目指し、学校の部活動改革がスタート。各部活は統合や縮小、場合によっては地域団体に指導を依頼する「地域移行」が進んでいる。多くの子どもたちにテニスの楽しさを知ってもらうため、連盟からもコーチを送り出したいが、それに見合う人員が不足しているのが実情だ。

 ○…80歳を過ぎプレーヤーとしての第一線は退いたが、大好きなテニスを後輩たちが続けていけるよう、会長として後進の活躍を祈っている。大会の開会式では「100歳までやりましょう」と激励するのが口癖だ。それも、まずは自分が体現する。「あと17年、頑張らないとね」と優しい笑顔を見せた。

ピックアップ

すべて見る

意見広告・議会報告

すべて見る

八王子 人物風土記の新着記事

八王子 人物風土記の記事を検索

コラム

コラム一覧

求人特集

  • LINE
  • X
  • Facebook
  • youtube
  • RSS