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八王子 人物風土記

公開日:2025.02.06

今年、設立10周年を迎えるマルベリー東京パイロットクラブの会長を務める
高倉 裕香さん
みつい台在住 76歳

人様の役に立つ生き方を

 ○…10年前のクラブ立ち上げから携わり、節目に会長を務める。知的障害や認知症、高次脳機能障害など、脳に関連する障害がある人への支援を主な活動としている「マルベリー東京パイロットクラブ」。歴史ある国際的なボランティア団体に属し、現在は50代から70代の男女15人のメンバーからなる。現役引退した一般市民が中心で、フリーマーケットなどを通じて活動資金を賄っている。

 ○…これまでに力を入れて主催してきたのは「ハートフルフェスタ」。市内の障害者が出演する音楽イベントで、合唱やダンスなど日ごろの成果を発揮してもらう場を年に1度、作ってきた。「障害者の中には、特化した才能をお持ちの方がいる。そのことを世の中の人にもっと知ってもらうため、発表の場を設けていきたい」と意気込む。

 ○…福岡県出身。炭鉱の町で生まれ、体が弱く、運動は苦手。おとなしい性格の少女時代を過ごした。将来に不安を抱き、高校を卒業すると両親の反対を押し切り上京。勉強がしたい、と働いて学費を貯め4年間夜学に通った努力家だ。結婚し、3人の子どもを育てるうちに八王子へ。当時、夫は出張が多く「母子家庭といっても過言ではなかった」と振り返る。PTAや地域で役員を担ううちに同クラブへ誘われたのが今の活動のきっかけ。「人様の役に立たねばならない」という強い思いが原動力だ。

 ○…最近のリラックスタイムにはストレッチをするのが日課。健康維持を意識しながら、クラブ活動の他にも、さまざまな市民団体に所属し地域活動に励む。目下の課題は次世代の担い手不足だ。「地域の福祉活動として期待されているとも感じる。なんとか継続していきたい」

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