「感じたままに伝えたい」第38回障害者文化展で市長賞を受賞した 青木 百合江さん 川口町在住 74歳
絶望乗り越え 絵に魂込め
○…「入選したというファックスをもらってびっくり。とってもうれしかった」。初めて応募した障害者文化展で、最優秀に当たる市長賞を受賞した。ちぎり絵で表現した鷹は、散歩中に偶然出会った鷹匠の鷹。「私と鷹匠さんとの会話を理解しているような、そんな賢さを瞳から感じたの」。心に覚えた感動を、約1カ月費やして形に。中学・高校と美術部に所属しており、油絵やちぎり絵、裁縫など、手先を使う作業には腕に覚えがある。
○…八王子生まれの八王子育ち。60歳を迎える頃、突然耳が聞こえづらくなった。「ストレスかな」。しかし事は思ったより深刻で、自分が中途聴覚障害者となったとわかったとき、激しく動揺した。奇しくも当時は社交ダンスの競技選手だった。「音がわからないと踊れない」。絶望の海に投げ出されたようだった。
○…立ち直る原動力になったのは、「自分と同じ立場の人のために尽くしたい」という気持ち。障害があったとしても、人は「少し手を貸してもらえるだけで生きがいややりがいを感じる」。ダンスの経験を生かし、視覚障害者とペアになる晴眼者としてブラインドダンス大会に出場。耳に届くわずかな音階だけを拾い、激しいダンスをリードし、2008年の全日本選手権大会ではラテンダンス部門で2位を獲得した。
○…創作活動の息抜きは、柄の映える留袖などをズボンなどの洋服に作り替える和装リメイク。「一つ仕上がると、すぐ次の創作がしたくなる」というように、常に手を動かして作品を生み出している。次のちぎり絵の題材は「だるま」を構想中。作品づくりを通して、健常者も障害者も関係なく笑顔になれる世界を思い描く。
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