戻る

八王子 教育

公開日:2025.06.26

八王子実践×東京八王子酒造
100周年記念酒造り始動
中学生と園児 米作り体験

  • 高月町の水田で昔ながらの手作業で田植えをする中学生ら

 学校法人矢野学園八王子実践(矢野東理事長)に通う中学生と幼稚園児が6月17日、来年5月に控える創立100周年を記念したオリジナル日本酒造りの第一歩として、高月町の田んぼで酒米の田植えを行った。

 これは市内で酒米造りから日本酒の製造を行っている東京八王子酒造(西仲鎌司代表)と連携した「児童・生徒参加型食育プログラム」と「オーダーメード酒造り」プロジェクトの一環。1年間にわたる長期プロジェクトで、子どもたちは田植えと稲刈りを体験するだけでなく、米作りの工程や米の種類、米の消費と生産量、さらには担い手不足といった農業が抱える現状や課題について農家から学ぶフィールドワークも実施。製造する日本酒のラベルデザインにも携わる予定だ。

 完成した記念酒は100周年祝賀会での鏡開きや出席者への引出物に使用される予定。

米文化の継承へ

 プロジェクトのきっかけは昨年9月頃、八王子実践が東京八王子酒造へ記念祝賀会用の酒を依頼した際、同社が「せっかくなら酒米作りから携わって、子どもたちに日本の米文化について学んでもらっては」と提案したこと。西仲代表は「米の価格高騰などが問題視されている今、その背景を理解するためにも体験を通じた食育は大切」と思いを語る。

 田植えには中学生と園児、引率の教員など約130人が参加。地元農家の石川研さんの指導を受けながら、約1反の田んぼに酒米品種「ひとごこち」の苗を手作業で丁寧に植えつけた。矢野理事長は「米と共に歩んできた日本の農業と食文化を体感し、次世代へ継承してほしい」と子どもたちに期待を寄せた。

ピックアップ

すべて見る

意見広告・議会報告

すべて見る

八王子 ローカルニュースの新着記事

八王子 ローカルニュースの記事を検索

コラム

コラム一覧

求人特集

  • LINE
  • X
  • Facebook
  • youtube
  • RSS